リーマン・ショックと称された世界金融恐慌から明日で10年(米国時間)。早いもので、記憶をたよりに自分が朝日新聞記者だった時代の写真を探してみた。10年前の9月14日、私はドバイにいた。カタールへ移動したのもこの日だったかもしれない。
カタールではドーハ銀行頭取のシーサラマン氏にインタビューし、そのあとはサウジアラビアの高官アル・サヤリ氏にインタビューすることができたのは、幸運であった。
このとき私は、国富ファンドの取材をしていた。オイルマネーで潤うサウジがそれを実質保有しているけれど、公然とは認めていない。その運用について取材をということだったが、サウジに入るためのビザはまだおりていなかった。綱渡りの取材。暑さは尋常でなかったが、緊張感で充実した気分だった。

