トランプ再選へ?ーシリアのクルド人を見捨てる米軍撤退
米軍がシリア北部から撤退し始めた。愚かな戦争は続けない、とする(本気?)トランプ大統領の選挙公約に沿った政策だが、少数民族クルド人の武装組織「人民防衛隊」(YPG)を支援するために駐留していただけに、その結果どうなるかが気になるところ。米国内ではクルド人を見捨てるのかといった批判も出ているという。
トランプは「我々の兵士が祖国に帰るときだ」と述べたが、結果的にYPGを敵視するトルコの越境軍事作戦を許すことになるのは明らか。それを承知の上での撤兵は、そうしたほうが米国民の支持を得られるという判断からに違いない。
要するにペンタゴンや米議会の強硬派はトランプを批判しても、庶民は撤兵を支持するだろうという読みなのであろう。このあたり、きわどい判断ながら、トランプのポピュリストぶり、アメリカ第一主義が浮き出ている。