多様性ジャパン? ラグビーが日本の未来図であるかどうか
「多様性ジャパンが描く日本の未来」ー。日本版ニューズウイークにそんな記事が出ていた。13日夜スコットランドに28-21で勝ったラグビー日本代表チームは、ほぼ半数が外国出身選手。多様性そのものだ。
外人選手に頼っての勝利と言えばそうだろうが、チームの強さは印象的だった。ボール支配力、パス回し、そしてスクラム。どれをとっても優勢だった。一人一人のフィジカルと運動能力も、ひけはとらない。
とくにパス回しの速さとフォローのうまさが光っていた気がする。
しかし、さてこれが日本の未来図かといえば、それはロマンチックにするるような気がする。共生社会、多様性。どれもすばらしいことだ。しかし、それには努力や忍耐、摩擦を乗り越える勇気と知恵が要る。
そのことを前提にした議論であってほしい。お金持ち企業が外国人を雇ったり、低賃金労働を利用したいからといって外国人労働者を劣悪な環境でこき使うようなことなら、そんな多様性は偽物というか願い下げである。
本物の共生社会、多様性に向けて、さまざまに考えていきたいものだ。