アジア経済の未来図が見えてくるような気がする
RCEPというアジアの自由貿易圏構想に、インドが不参加を表明。中国製品の流入を恐れたためという。なるほど。それはそれでわかる。
しかし、インドが不参加でも、アジアの自由貿易圏はスタートを切ることができるし、そうすべきだ。なぜなら、もともとはアセアン+3つまりアセアン10か国と日中韓の自由貿易圏が妥当とみられた時期があり、インドも加えたほうがいいという判断でインド参加を打診してきたからである。
いまは現実路線に戻り、それでスタートを切るべきだろう。それでも世界最大の自由貿易圏に変わりない。やがてインドがさらに実力をつけ、中国製品を怖がらない状況が埋めれれば、その時点で参加してもらえばいい。
アジアの平和と共同体の土台にもなるこの構想が力強く進んでいくことを期待したい。