日韓が前向きになれる解決策とは?
安倍首相と文大統領の話し合いは、たったの11分だったとか。通訳の時間を考えれば、たった5分余りと同様ということか。なんだかなあ。お互いのポーズを国民に見せて、やってるふり…のような印象がぬぐえない。
ハイレベル協議とやらがほんとに進むものかどうか。お互いの国民向けのポーズに終わりはしないか。
共同通信によれば、韓国最高裁が日本企業に賠償を命じた元徴用工訴訟を巡り今月初旬、ポンペオ米国務長官が「韓国の請求権問題は、1965年の日韓請求権協定で解決済み」とする日本の立場を支持する意向を河野太郎外相に伝えていたという。
日本政府は、これで米国から理解を得たと判断し、賠償を命じた判決は協定違反として、韓国自身による対処を重ねて求める方針だという。だから、いまはそういう対処方針を出していない韓国とじっくり話し合う段階にないし、必要もないと判断してきたようだ。ボールはそっちにあるから、まともな案でも出せるなら出して見ろ、という高飛車な姿勢だろうか。それでも、韓国側から協議をと言われれば、断れない、ということではないか。
しかし、ポンペオ氏は「日韓双方が前向きになるような解決策を両国で話し合って見つけてもらいたい」とも話したという。だとすれば、安倍首相は文大統領と腹を割って突っ込んだ話をすべきではないのか。それには11分は短すぎた。
そもそも、日韓が対立したままでは、核ミサイルや拉致だって解決は遠のく。政治主導で打開しないと、妥協は難しい。右派を説得する立場にいる首相こそ、泥をかぶってでも合意へ進もうとする勇気が問われるところだ。
メディアもそこをしっかり書けよ、と言いたいねまったく…。