伊藤詩織さん事件の本質は、安倍官邸による隠ぺいだ
伊藤詩織さんが元TBSワシントン支局長の山口敬之にレイプされたという性暴力事件の本質は、官邸による犯罪隠ぺいである。官邸の力なくしては山口の逮捕状執行停止はあり得なかったからである。
安倍首相の信頼厚い記者であることは、『総理』という著書に、あますところなく描かれている。携帯電話の通話記録を調べれば、一発でわかることだ。山口は会見で「官邸に友達は多いが、この件で頼んだことはない」と繰り返していたが、嘘だ。週刊新潮の記事で「北村滋」という官邸のキーマンにメールして伊藤さんの事件について相談していたとしか思えないようなやりとりの様子が暴露されている。
きょうの週刊現代が「安倍事件」という見出しで海外のメディアがこの人権侵害を安倍官邸の行為とからめて報じているのも、偶然ではない。まともなジャーナリズムなら、この問題の本質がそこにあることくらいはすぐに見抜けるはずだ。