あべこべジャーナル  ( ニュースチェック)

くらしに根差した言論をグループの協力で発信。ニュース読み解き、メディアチェックや政治経済評論など。あべこべに見たりして自由な角度から書いて行きます。

疑問だらけの新型肺炎対策は、政権の病の反映か

新型肺炎対策は、疑問だらけだ。いちいち文句を言うのもいやになるのだが、あえて書いておくこととしたい。

 

①検査・医療対策が遅すぎる。

香港やイタリアなどがすでに何千件もの検査を行っていたというのに、日本は1日300件程度の検査能力しかないということを言い訳のように用いて、1000件への拡大を総理の指示として演出。まるでどこかの共産党政権みたい。だが実際は民間委託すればあっというまに万単位の検査ができるのだとテレビ朝日羽鳥慎一モーニングショーで暴露されてしまった。

入院できる病床の確保も遅すぎるし、少なすぎる。

 

②受診の目安が役に立たない。

政府が17日に発表した「医療機関の受診の目安」は、およそ役に立たない。発熱など風邪の症状が4日以上続く場合は、各地の保健所に設置されている「帰国者・接触者相談センター」に相談し、センターが指定する医療機関で受診するように、というものだ。しかし高熱が出て4日も自宅にいる間に悪化したらだれが責任をとるのか?医師の判断ですぐにも入院が必要なひとだっているだろうに。おまけに、相談センターの電話番号をネットで検索してくれというのだから、まったくあきれてしまう。そんなことできない人はどうするの??

 

③クルーズ船ダイヤモンドプリンセスの乗客を、19日から順次下船させるのはいいとして、しかしまったくそのまま自由に移動させてしまった。500人をバスで横浜駅におくて、あとは自由解散??ひどすぎないか。感染者でも検査で陰性が出る例はよくあるし、検査で陰性でもじきに要請に転じる例もしばしば確認されている。アメリカがやっているように、下船した人々を14日間、どこかの施設に入れて経過観察しなければならないだろうに。これでは感染者を市中にばらまいたことにならないのか??

 

とまあ、こんな風で、疑問は尽きない。メディアでも野党でもいいから、こういう疑問をぶつけてくれないと、事態はとんでもないほど悪化してしまうだろう。