感染拡大で東京五輪中止！？－－におびえる安倍政権とIOC

TBSのNスタで、森永卓郎氏が興味深いコメントをした。感染が実際には市中に広がっていると思われるのに検査を拡大しないのは、外国から感染国に指定されてしまうことを恐れているからだ、と考えられなくもない、というコメントだ。

なるほど、そこだね。なかなかこういう場面でニュースの辛口コメントをしにくくなっている森永氏。口を開けば小泉政権や安倍政権を批判していたことにピリピリした権力者と、それを忖度したテレビ局の忖度で、森永氏はいまや消費経済がらみのところでしか使われなくなっている。

ひさびさの辛口コメント。いろいろ気にして、慎重な言い回しになったのだろうね。でも、言ってくれたよ、さすがだね、森永さん！！

そう。コロナウィルスの感染者が増えると、アメリカなどから渡航制限がかかり、観光客激減で経済的にますます大きな打撃をこうむる。そうしたくないのが経団連や安倍政権である、というわけだよね。

また、観光客が減るだけでなくて、7月からの東京五輪も中止に追い込まれたり、開催はしてもそれで感染拡大を招くなど、失敗五輪といわれる危険が増す。だから、とにかく臭いものにはふたをして、そう、あの原発汚染水みたいに、「アンダー・コントロール！！」を装うことが、復興五輪という噴飯五輪の成功には必要だと考えているのだろうねぇ。

スポンサーのお金に汚染されきっているIOCも、五輪は何としても開催したいところだ。しかし、実際に汚染拡大が明らかになれば、そうも言ってられない。五輪の中止あるいはそれに近い変更に追い込まれる可能性はある。そんなことになれば、五輪でナショナリズム高揚をはかり、改憲につなげたい安倍政権のそろばん勘定も大きく挫折してしまうだろう。

だから、なかなかウィルス検査をしないでいる。でも国民の疑問は膨らんでいる。いつまで安倍政権の思惑が通用するのか、ここは正念場だろうに。おびえる安倍政権、さあどうしますか？