あべこべジャーナル  ( ニュースチェック)

くらしに根差した言論をグループの協力で発信。ニュース読み解き、メディアチェックや政治経済評論など。あべこべに見たりして自由な角度から書いて行きます。

へそが茶を沸かすか、飯を噴き出すか。首相会見のお追従係。その名はマスコミ

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首相会見は、お笑い草だった。桜を見る会に関する質問については、官僚のメモを読む代わりにプロンプターの答案を繰り返し読み続け、何も答えなかった。

憲法改正については、自分の手でやり遂げる、とお仲間にサインを送り、あわよくばこちらの発言で報道の目先を変えようとしたのだろう。

 

首相のやり口はきたない。だが、会見から見えた問題は、それだけではなかった。記者たちの質問ぶりである。結局のところ、官邸記者クラブのメンバー、つまり飯トモ、あるいは腰ぎんちゃく、あるいはなれ合い集団、とでも呼ぶべき連中が、どうでもいい質問で多くの時間を費やしたのだった。

 

ブルームバーグの質問も、やらせとしか思えない。そう、政治部記者はそれにどっぷりと浸って仕事をしてきたが、外国のメディアですら、一部は政権に不都合な質問をしない。ブルームバーグはもともとジャーナリズムというよりも、金儲けにつながる金融経済情報でかせいできた企業である。厳しい質問をする系譜のメディアではない。

 

本来なら、伊藤詩織さんや望月衣塑子さんを大きくとりあげたニューヨークタイムズや、伊藤さんについて特集を組んだ英BBC放送にチャンスを提供するべきなのだ。しかし、こういう点では、日本の官邸クラブは、権力と結んででも外国メディアの参入を阻んできたのだ。

 

全部が八百長とまではいわないが、ほとんどがそうである。こんな臭い芝居を見せられて、納得してしまっているような国民の多くも問題なのだが、それに安住しているメディアこそ大問題だ。