あべこべジャーナル  ( ニュースチェック)

くらしに根差した言論をグループの協力で発信。ニュース読み解き、メディアチェックや政治経済評論など。あべこべに見たりして自由な角度から書いて行きます。

ジャーナリズムは最長最悪政権の闇に迫れ

最長政権だそうだが、最悪である。戦争体制に向けて特定秘密保護法や安保関連法など日本国憲法の骨抜きに血道をあげ、さらに9条改憲を進めようとしている。

 

それに迫るメディア・ジャーナリズムに期待したいところだが、安倍首相のメディア戦略、メディアコントロールのわなにはまっているのは、なんとも情けない。

 

これはひとつには記者クラブ制度の弊害である。クラブ内で読売や産経など保守政権と一蓮托生のメディアが幅を利かせ、朝日や毎日などはそれに調子を合わせる傾向が強いようだ。政治部は特に、情報欲しさで、首相と携帯で話せる記者を調法がるなど、昔から、ネタ取りを優先している。

 

 

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NHK政治部などその悪しき象徴。NHK予算に政府承認が必要なため、政治に忖度する忖度放送局だ。これはかつての高裁判決で指摘されている。NHKニュースは、そうした忖度のせいで政治ニュースを政権の都合いいように流している。

 

番記者制度も問題だ。若手記者を総理番に充てているようだが、先日の首相ぶら下がりで、記者会見をちゃんとしないのですかなどと、やわな質問しかできず、首相に「いまどうぞ」といわれて沈黙する情けなさ。これじゃ素人より悪いよ。

 

ちゃんとした記者を取材に充てなくては、マスコミは自ら滅びる。政治部だけじゃだめで、社会部も取材に回さなくては、もうマスコミはますます信用されなくなるばかりだろう。

 

今回は公選法違反や政治資金規正法違反という民主主義の法律違反の容疑が濃厚だ。心あるメディアは全力で長期政権の闇に迫ってほしい。それこそが日本のジャーナリズムの生き残る道ではないか。そうしない限り、マスコミ不信は膨らんでいくばかり。神の新聞など読売も含めてますます見捨てられるだろう。