あべこべジャーナル  ( ニュースチェック)

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北朝鮮は経済危機の克服を理由にアメリカとの交渉へ舵を切った?

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AFP時事は30日、以下のように報じた。

 

 北朝鮮米朝非核化交渉の期限と設定した年末を控え、正恩氏は28日に党中央委総会を招集。2日目の討議では、北朝鮮の経済成長に「決定的な転換」をもたらす時が来たと主張した。

 KCNAによると、正恩氏は集まった委員らに「国家経済の主要産業部門における深刻な状況を迅速に是正する措置」を課題として示した。

 北朝鮮は自国の経済統計を公開していないため、財政状況について参照できるのは外部の推計に限られる。韓国の中央銀行は今年7月、制裁下にある北朝鮮経済の昨年の収縮率は4.1%だったとの推計を発表した。1990年代の壊滅的な食糧難以来最大規模の収縮だという。

 

この報道によれば、北朝鮮は、経済制裁の打撃が大きいことを認めていることになる。そのうえで経済再建に力を注ぐのだというのであれば、それはアメリカとの妥協で国民生活を向上させますよというサインのように読める。

 

実際にはアメリカがどう出るかにかかっているわけだが、北が脅し文句のように言ってきた「クリスマスプレゼント」とは、いったい何だろうという疑問は残ったままだ。いずれにせよ、交渉期限としてきた年末にはこのような状況であるのだから、最悪の展開は避けられそうな気もする。

 

新年にICBMのお年玉、なんてこと、しないでね、ジョンウン??