危機を押し返した中国、台湾、シンガポール、韓国
ニューヨーク・タイムズの記事では、新型コロナウイルスの危機をなんとか押し返すことができたのは中国と台湾、シンガポール、韓国である。アメリカも、それにならってウイルスに勝たなければいけないが、それには政治への信頼と国民の並外れた努力が求められる…と、タイムズは書いている。
韓国は医療崩壊している、原因は検査のせいだ、などと、情報分析できないひとたちや、わざと韓国を悪く言おうというひとたちが、嫌韓ツイートを繰り返していたけれど、アメリカの評価はこうなのだ。
世界の人がどうみているのか。それを知らないで、アジアの国をばかにする風潮は昔から日本にあり、しつこいくらい続いてきた。日本が植民地化を逃れて経済発展できたことが、思い上がりを生んでしまった。だからアジアの国々を格下と思い込んで差別してきた。中国やアジアに対する侵略、朝鮮の植民地化も、そうした意識のもとで行われた。
いまはまさかそんなことはないでしょうと思いたいけれど、そういうゆがんだ思想の影響は尾を引いている。嫌韓もそうした流れにある。だから韓国の良さを素直に評価できない。
これは不幸なことだ。韓国のいろんな現状をありのまま認めるべきであるのに、それができていない。もっと素直に認め、ドライブスルー検査やウォークスルー検査を早く導入しておいたらよかったのに…と私は思う。
韓国のムンジェイン大統領も、日本との協力を呼び掛けていたというのに…狭量な精神の指導者たちがせっかくの機会をつぶしてきたのは残念だ。