カネが鳴る ゴーンという音が響く
金融証券取引法違反の疑いで逮捕・起訴・保釈されていた、日産自動車元会長カルロス・ゴーン逃亡の一報は年末の日本を駆け巡った。
彼の逃亡により一躍脚光を浴びているレバノン。
はたしてどんな国なのか?
大きさは岐阜県ほどで、かつては「中東のパリ」と称される美しい街並みを誇ったベイルートを首都としている。
内戦を経た現在は世界的に見てもかなり汚職の蔓延している国となっているようだ。
腐敗した国に金融証券取引法違反をする経営者。
鴨と葱が合体したかのようにも見えるこの組み合わせ。
ただ逃げた先も必ずしも安寧の地とはいえないようだ。
逃走ルートでは金の力の一端を明らかにしている。
プライベートジェットの保安検査は杜撰でおまけに民間委託。
危険物の持ち運びに悪用してくださいと言っているようなものだし、
今回の事で物だけでなく人もこっそり運べてしまうことが白日のものとなったわけ。
まぁ「桜を見る会」もセキュリティに金をかけたと言うわりには反社の皆様が沢山来場されていた事を鑑みれば驚くに値しないかもしれない。
カルロス・ゴーンのした不正出国は犯罪で日本の司法制度への挑戦だ。
だというのに彼に批判を繰り広げるTVコメンテーターを見ると暗澹たる思いにさせられる。
何故か?
それは彼等メディアの人間が日本国はどんな国か忘れているように見えるからだ。
公文書を改竄しても罪に問われない。
上級なら人をひき殺しても捕まらない容疑者呼びもされない。
権力者と親しければ逮捕状が出ず野放し。
公職選挙法違反の疑いも大臣を辞任して雲隠れすれば野放し。
権力者なら反社会勢力の皆様と親しくしてもお咎め無し、自ら責任を取って辞める事もしない。
挙げればきりがない腐敗の数々。
カルロス・ゴーンの時だけ威勢のいい日本のマスメディア諸氏を見れば悲しくなって当然だろう。