マスク増産の展望を切り拓け
なんだか戦時中の標語みたいで恐縮ながら、切実に、そう思います。
だって、お店にきょうも朝から言ったけど、マスク、ないんですもん。
そんなに心配するなって、いう声を聞くこともあります。
マスクなんて効果ないんだよ、WHOも言ってる、などと知ったかぶりをいう人もいます。そう、たしかに感染症予防にマスクは限界があります。つまり、ウィルスはほとんどのマスクをすり抜けてしまう。でも、マスクは無意味じゃない。患者がつければ飛沫感染を少なくできるし、患者がマスクをつけずに咳やくしゃみをした場合には、周囲の人がマスクをつけていれば同様に飛沫感染を少なくできるでしょう。
また、指で口や鼻を触ることで起きる接触感染も、マスクをしていればある程度は防げます。
というわけで、マスクはある程度の意味があるわけでしょう。でも、買いたくてもお店の棚は空っぽ。「おひとり様1枚限りでお願いします」という張り紙が寂しい。一人一枚すら売ってないのですから。
業界の統計によれば、日本でのマスクの生産量へ年間11億枚、輸入が44億枚だそうです。輸入の大半が中国からなんでしょうね。
テレビを見ていたら、テレビ朝日の情報番組が、日本で売られているマスクの8割が中国産だとか流していたから。
これじゃ、厳しいわねぇ。中国では感染拡大で工場が止まっていたりするらしいし…
というわけで、たまには新聞の記事も読んでみようということに。グーグル検索で朝日新聞デジタルの記事をみつけたのがこれ。
なんと、中国の人口14億人に対して、中国のマスク生産能力は1日2000万枚なんだそうな。年間ざっと1800億枚?でもかりに400億枚を日本に輸出したら…ひえーっ!!それじゃあ、いつになっても中国も日本も、マスク不足じゃありませんか???
これ、どうやったら解決できるのさ。
中国人民解放軍を動かしてマスク工場を作らせる?まあ、そんな技術もないだろうし、無理な話だけど。いや、市場経済が立派に機能すれば、需給はやがて均衡するはず。アダムスミスが言った「神の見えざる手」とかがなんとかしてくれるんだよね…。
などと思って記事を読むと、鴻海などメーカーが中国でマスク生産に乗り出すという、うれしい話も書いてある。でも、生産量が一日200万とか500万枚単位で、とても需要に追い付かず、需給の均衡などは夢のまた夢。結局、神の手などはおとぎ話か、長期的な、のんきな話か…と思わざるを得ませんね。
というわけで、神頼みができない以上、人間が知恵と力を合わせなくては。このさい、中国はアメリカと手を握って、マスク生産で合弁でも何でも推進したら?アメリカでマスク作って、中国に売れば、アメリカの貿易赤字減らしになるだろうし…
アメリカ大統領選挙でも、これをテーマにしてほしい。人類の危機にアメリカと中国は、手を取って進め!アジア諸国は、東アジア共同体に向け、力を合わせよう。その合言葉は「マスク増産」。どうでしょうね?
もちろん、日本はアメリカといつも「完全な一致」の国ですから、乏しきを分かち合いながら、アジア諸国やアメリカともマスク増産に励みましょう。ああ、またよみがえる古い標語…
世界は対立を棚上げ、克服し、感染症との闘いに全力を挙げましょう。気づいてみたら、私たちはみな地球人…となれますように!!